美術工藝・割烹食器
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物語の始まり

邂逅

物語の始まりは、秋の東京を彩る一大デザインイベント『DESIGNTIDE TOKYO 2009』でのこと。
丸若屋が、スペインから出展中の世界的デザイナー、ハイメ・アジョンに声を掛けたのだ。
「日本を代表する九谷焼の窯元である、上出長右衛門窯をご存じですか。ぜひ、あなたのデザインと、上出長右衛門窯の職人技術で、新しいものづくりにチャレンジしたいのです」
じつは、ハイメは前年の同イベントで、上出長右衛門窯の作品に触れ、大いに興味をかきたてられていた。
「ぜひ、やらせてほしい」
——それは、ものづくりに熱意を注ぐ者同士の、偶然にして必然の邂逅【かいこう】だった。

CONNECTION

日本での初制作に臨むデザイン界の風雲児と、外部デザイナーとの協働に依らず、日本の美意識を今に受け継いできた職人集団。
異なる文化背景を持つ両者だが、今ここで出会ったからこそ、できることがあるはずだーー。
浮かび上がってきたのは、一つの言葉。
“CONNECTION—つながりー” 。
上出長右衛門窯六代目・上出惠悟が企画し、2010年1月に開催された個展のタイトルでも使用された言葉だ。
日本の文化、とくに食事の情景は、食卓を囲む人同士のつながり、食材や季節感との関係など、つながりによって成り立っている。
「使う人が、それぞれのつながりを再認識できるようなうつわを作りたい」
そこから、ハイメ・アジョンと上出長右衛門窯による、日本文化の中のつながりを探す旅が始まった。
浅草の街並みや伝統芸能はもちろん、金沢の魚市場、会席料理から老舗の蕎麦屋まで……。
そして、旅館のお膳に並んだ多彩なうつわを前にハイメが発した、感嘆の言葉。
「なぜ、和食器にはこんなにバリエーションがあるのだろう?そこに、日本の文化を紐解くヒントが隠されているに違いない」
最初はカルチャーショックを隠せなかったハイメの目が、俄然、輝きを放ち始めた。

魂の交流

大切なことは知識よりも、心で感じられること。響き、華やぎ、染みわたる感覚——。
九谷焼独自の質感を活かしつつ、かつてないアイデアで職人たちを驚かせ、眠っていたポテンシャルを引き出していくハイメの才能と、彼を信頼し、前例のない挑戦に取り組む上出長右衛門窯との、魂の交流。
それはまさに、新たな絆ともいうべきつながりが立ち上がっていく瞬間だった。
「確かめあい、気付きを重ね、時には喜び浮かれて小躍りする。そうやって血肉を通わせあうことでしか生まれ得ないものが、ここにある」
確かにハイメは異文化の中で生まれ育った。しかし、ここに生み出されたものたちは、嘘偽りのない “日本のかたち”として、誇り高く佇んでいる。
上出長右衛門窯の職人たちと、その心根に触れ、輝く笑顔で家族の一員となったハイメ・アジョン、そして丸若屋——時代の片隅、ささやかなつながりからスタートした、新たな絆の物語。



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